蕎麦みわ

2010年08月30日

劔岳北方稜線、仙人池、お粗末な顛末記(後編)

ようやくガスが薄くなったので、南壁に取り付く
何のことはない。階段状で楽に通過出来る。
写真より上部の方が傾斜が急である。
道は下り始め。明瞭な踏み跡になる。
しばらく行くと、前方の樹が揺れている。
屈強な男が現れ、その跡にザイルでつながれた
初老の女性登山者が続く。雪渓の様子を尋ねると
短いが、アイゼンはいるとのこと。

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短いですが急な雪渓で、滑落は致命的です。
ここはアイゼン、バイルを使用して渡ります。
しばらくで、次の雪渓が現れます。ここは
高巻きが可能でした。しかし、踏み跡がわか
らなくなりました。ガスの中でガレのような
所では、踏み跡を探すは困難です。ようやく
探し出し、慎重にたどります。道は急降下し
始め、こんなに下っていいのだろうかと思う
ころ、尾根を回り込み、小窓雪渓に着きます。

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大きな雪渓です。見渡す限り続いています。
アイゼンを装着、雪渓を下ってゆきます。

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標高差で150メートルくらい下ると、左側に
旧鉱山道にあがるペンキマークがあります。


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対岸のやや下には滝があり、目安にすると
良いでしょう。ペンキマークを上がり岩壁
の基部トラバースしてゆきます。道は明瞭
で所々、ロープ等もあります。岩壁を回り
こむと、花がいっぱい咲いて、間もなく
北方稜線もフィナーレであることを教えて
くれる。

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上から、シナノキンバイ、カライトソウ、ハクサンフウロ、
ニッコウキスゲ花を愛でながら池の平小屋に着きました。
宿泊したい衝動に駆られたが、やはり、逆さ劔の誘惑には
勝てず、仙人池ヒュッテに向かいます。

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今越えてきた北方稜線がよく見えます。

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40分ほどで仙人池ヒュッテに到着、暖かい歓迎を受けます。
早速、檜のお風呂をいただく。良いお湯である。
ビールで自分自身に乾杯(この辺りの山小屋はスーパー
ドライらしい。)部屋は劔岳がよく見える大部屋を一人
占め。夕食も豪華で、焼き肉あり、刺身ありでナカナカ。
それよりも、ここの名物おばあちゃんほか、スタッフの
心ずかいが素晴らしく、ザックで背中が擦れたと言えば
すぐに手当てしてくれるし、心配しているだろうと、早
月小屋には電話してくれたりで、全く頭が下がる。
今朝、劔岳の頂上直下でへりによる救助活動が行われて
いたが、このパーティーは、2日前にこの小屋を出発して
行った人達だそうである。

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翌朝は、5時に起きて仙人池に写る逆さ劔を撮るべく待機
したが、天候は今ひとつでちょっとがっかり。朝食も小屋
で済ませ、こころ優しき人たちに見送られて、6時半に出発
黒四ダムまでの長丁場である。仙人峠から仙人新道を通り
二股から劔沢沿いの道をゆく。劔沢はかなりの水量である。
ハシゴ谷乗越を別ける橋を渡ったのは9時過ぎだったろう
か?しばらく行くと登山道は沢状の道となり、さらに大石
が堆積したところを登ってゆく。左側にペンキマークを確
認し、さらに登ってゆくが、ペンキマークはない。
そうこうするうちに、大石の堆積は終わり、あたりは沢の
源頭の様相を呈してきた。ここで道を外したことが分か
ったが、ここは、元、沢屋の悪い癖で、「エエイ面倒だこ
のまま稜線に出てしまえ。」稜線通しに行けばどっちみち
登山道には出られると踏んで、そのまま直上、悪い草着き
から灌木帯を木登りして稜線に到着。背丈ほどの薮である。
幸い展望がよく左に劔、右には鹿島槍の稜線がみえる。
これは真砂尾根と呼ばれているらしい。尾根を北西方向
に薮に突入する。途中で稜線を外して、また戻るが、い
つの間にか最初の地点に戻っている。こんなことを3回も
繰り返す。さすがに焦る。手足は傷だらけ、傷の所にア
ブがたかって血を吸っている。こうなったら気合いをい
れて行くしかない。左劔、右鹿島と呼称し、進行の目標を
数メートル先に設定して、薮をまたの間になぎ倒しながら
進む。しばらくして景色が代わり、標高が下がり始める。
ヤバい崖があり、木登りがあり、さらに進むとようやく
登山道に着いた。13時を回っており、4時間近く薮と
格闘していたことになる。自業自得である。この間に、
眼鏡、ストック、タオルを失っていた。

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ハシゴ谷(ダン)乗越から見た鹿島槍ヶ岳。
気を取り直して内蔵之介平に向かう。道は下ってゆくと
枯れた沢となり1時間あまりで沢音が聴こえてくる。
ところが、沢の中央にペンキで通行止めとなっている。
ここまで来てどこえ行けば良いのか?何も書いてない!
とりあえず、水を飲む、この水が実にうまい。水を飲んで
大休止。美味すぎる。とりあえず沢通しに行くが、ビブ
ラムでは歯がたたない。仕方なく右岸の薮に突入、こちら
は背丈を越える薮である。40分ほどで沢に出る。見ると
橋が架かっている。ペンキマークもある。確認のため
ペンキマークの方向に行ってみる。右、真砂岳、左内
蔵之介平とある。黒部川方向に進むが、既に16時を回
っている。途中に良いテントサイトを見つける。
今日はここまでと判断し。ツエルトを張る。食料は豊富
にある。早々と夕食を済ませ、あるものを全部着て寝るが、
やはり寒い。1時半頃起きて朝食を食べ、残りのバーナー
を炊いて暖をとる。3時半に起きて撤収し4時に出発。
7時過ぎには黒四ダムに着いた。その頃、家では大変な
騒ぎになっていた。

2010年08月30日

蕎麦の花が咲きました

南会津、(旧伊南村)大原にある私の畑に蕎麦の花が咲きました。


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今年は、日照り続きで、生育も順調のようです。

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天候というものは、こちら側の都合でどうにかなるものでは
ありません。このまま、自然災害のないよう祈ります。

2010年08月23日

劔岳北方稜線、仙人池、お粗末な顛末記(前編)

今回の山行の計画は、劔岳を越えて仙人池に行くことが目的であった。
当初は、早月尾根→劔岳→劔沢小屋→真砂沢→仙人峠→仙人小屋の
予定であった。昭文社刊、山と高原地図最新版を購入して検討して
いるうちに、劔岳より北方に延び、池の平山付近を通過し、仙人小屋
に至るルートがあるようだと言うことが分かった。もちろん、これは
一般登山道ではなく、地図にも一般登山者通行困難と書かれてある。
インターネットの検索サイトで調べるうちに、ルート的にはさほど困難
所はなく、ルートファインティングと若干の岩登りの経験があれば、
行けると確信が湧いてきた。しかし、雨やガスが濃くなれば通行はかなり
困難であることが予想された。悪条件であれば当初の計画に変更すること
にして、いよいよ実行に移した。久しぶりに胸の高まる山行である。
今回は滑川まで夜行高速バス利用、馬場島ゆきのバスは廃止のため、
タクシーを予約、馬場島に向かった。

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天気予報通り雨が降ったりやんだりの天気である。

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劔はまだ梅雨の季節か?白いガクアジサイがきれいです。

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急登を喘ぎ喘ぎ登ること6時間弱で早月小屋に到着。この頃には雨はほぼ上がっていた。
小屋で宿泊届けを提出する時に、どちらに行かれますか?と聞かれ、北方稜線を予定している
と答えると、「初めてですか?初めてなら止めた方が良いですよ。あそこは今まで何人も遭難
した人がいるし、ルートが分かりにくいから止めなさい。行方不明になって18年も見つから
人もいますよ。」と管理人さんから脅かされた。後に分かったことだが、この管理人さんは
かの有名な富山県山岳警備隊を30年にわたって勤め上げた劔岳の大ベテランであった。
それにしても、途中であった登山者は、北方稜線を5日かかって通過したと言っていた。
一体、どうしたら5日間もかかるか??小屋はこの日30人以上の盛況で、夕食はネパール人
の奥様がつくるカレーライスである。

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雨は完全に上がっていた。朝は4時半に出発、劔岳を目指す。


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タテヤマアザミやミヤマシオガマが咲き心を和ませてくれる。
頂上近くは岩場となり、3点支持で登る。

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3時間で山頂到着

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正面は立山、その向こうには槍ヶ岳の姿も見えさらに美しい山容の薬師岳と
展望は申し分はない。これはやるっきゃない!と心に決め、小屋のおべんとう
を食べ、騒がしくなってきた山頂から、北方稜線に踏み出す。

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左側が北方稜線、右にあるのは八峰、左端に部分的に見えるのは、「一般登山者通行禁止」
のプレート。最初は長次郎側のガレをゆき長次郎の頭(ズコ)は左側のルンゼ上を残置
シュリンゲを目指して登りそこから右にトラバースする。

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これは珍しい、ピンクのうす雪草を見かけました。
岩棚を進み、池ノ谷(タン)乗越をすぎる。これまで困難なところはない。

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三ノ窓に到着。まさに窓である。テントひと張り分のスペースがある。

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これが噂の池ノ谷ガリー。安定した岩等なく全てが崩れやすく、一瞬たりとも
気が抜けない。これが延々と続く。小窓王の南壁が見えてくる。池ノ谷ガリー
は急な雪渓に消えてゆく。

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小窓王の南壁の基部はよいテント場になっているが、ゴミが目立つ。
こんなバリエーションルートをやる人は、ゴミを持ち帰って欲しいものである。
南壁の下で一休みしていたら、あっという間にガスに包まれて何も見えなくなって
しまった。

2010年08月02日

富士山又は他人の山

富士山は美しい山である。しかもどこから見てその秀麗な姿は
驚嘆に値する。その標高は日本一である。しかし、実際に登って
みるとどうだろうか?私は標高千m付近の登山道から登ったこと
はない。人の話によれば、浅間神社から、5合目あたりまでは
潤いのある山容を楽しめるという。だが問題はその上である。
樹木のない斜面に山小屋が林立し、相当程度改善されたとはいえ
やはり臭うし尿のにおいと、ファンデーションと汗が混じり合った
臭いが充満し、かなりへきへきとしてしまうのは、私だけであろうか?
神聖ではあるが、かなり通俗、これはシーズン中に押し寄せる観光
登山客のなせる技なのだろう。
私にとって富士山とは何なのか?一言でいえば、他人の山で.あ.る。
残念ながら、私の思い入れはそこには入らないのである。

今回は、夏休みに剣岳の登山を予定しているので、足慣らしと
体力測定をかねて富士山に登ってみた。
日曜日の仕事を終え、しばし家に帰って、そのまま家を出発
徹夜登山となった。

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富士吉田口登山道入り口に着いたの午前1時40分

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頂上でと思ったが行けず8合5尺で日の出を迎える。

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日の出の後は急に登山者が増え始めた。

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標高が上がるにつれ全てが朦朧としてきます。
なにか、登山道脇の軽石たちが、愉快な唄を唄っているようで、
思わず、私も知らないメロディを歌ってしまいました。

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渋滞中です。

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ついに山頂に到着でっす。

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ここはほとんど観光地、すぐに下山にかかります。

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3時間で下山駐車上に向かう道すがら、ホタルブクロがやたらと目につきました。

2010年08月02日

発芽しました。

7月26日に種蒔きが行われました。

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これは7月30日の画像です
一面に発芽しています。可愛い芽が愛おしいです。

 
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